《第一部 始まり》

片目の鬼は殺す。
人造の戦乙女は殺す。
何故? ――鬼は答える。「昔は理由があったが今はわからない」
何故? ――戦乙女は答えない。それがいつもの事だから。
失敗作は偽善者と鴉の巣から逃げ出した。
何故? ――それは二人にしかわからない。
小悪魔と兎はいつもニコニコ仮面を被り、真面目な案山子は怠惰に過ごす。
馬鹿な勇者と優しき聖女は世界を明るく照らし出す。


日常と非日常は坩堝にかけられ、常識は混沌に。



北の大地の白い鴉の巣に隠れ住むのは、狂った道化の王様二人、口の悪い暗殺者。二重の姫君。亡霊騎士。それ以外にも様々で。
集った彼らは何に絶望し何を目指す?


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